食用ふぐの中でも最高級魚とされるトラフグ
とらふぐはフグ目フグ科に属する魚類です。
太平洋北西部や日本海西部などに生息しており、北海道室蘭付近が北限と言われています。
沿岸部よりも湾内に生息することが多く、河口付近にいることがあります。
トラフグは体長70cmにもなる大型のフグで、食用としてもよく用いられます。
天然のとらふぐは食用ふぐの中では最高級魚とされており、特にとらふぐの刺身は一皿、数万円もすると言われています。
ふぐの毒に解毒剤はありません
ふぐには毒があるということは皆さんもご存じかと思いますが、これは「テトロドトキシン」と呼ばれる神経毒の一種です。
このテトロドトキシンは猛毒で、1グラムで500人もの致死量に相当すると言われています。
指先や口唇に軽度のしびれが起こるのが第一段階で、摂取量の程度が多ければ呼吸停止後死に至ることがあります。
なお毒性が強いとされているのが肝臓と卵巣部分で、その他の身の部分は食用になります。
しかしふぐの種類によっては毒の部位が異なる為、調理を行う際にはフグ調理の免許が必要になります。
また最近では毒をもたないトラフグの養殖もされており実用化に向けて実験を行っているようです。
とらふぐには猛毒のテトロドキシンがあるため、素人が身をさばくことは法律で禁止されています。
日本におけるフグ調理師による処理工程は厳格に管理されており、市場で出回っているふぐはすべて免許を持った調理人が毒のある部位を取り除いているため、処理された身はすべて安全に食べることができます。
百貨店やスーパーなどで販売されているフグ刺しなどは問題なく自宅で食べることもできます。
ご家庭の食卓でふぐを召し上がる至福の時間
お取り寄せの場合は、ふぐ専門の通販ショップを頼ると良いでしょう。
お刺身の他、関連商品をたくさん購入することができます。
淡泊な白身のなかに含まれる旨みが特徴のふぐ
ふぐにはいくつもの種類がありますがその中でも最高級とされるのがとらふぐです。
ふぐは淡白な白身が特徴の魚ですが、身に含まれるうまみは他のいかなる魚のうまみをもしのぐ味わいがあります。
養殖のものも流通していますが天然のとらふぐはその大きさによって非常に高い値段で取引されます。
日本食の中でも高級料理とされるふぐ料理の食材として重宝され、刺身やふぐちり、から揚げなど様々な料理に用いられます。
地元で愛されつづける美味しい食材
とらふぐの水揚げは主に山口県下関市にある南風泊市場が有名です。
ふぐ料理といえば薄く透けるような刺身が有名で、この他にも、ふぐちり鍋やふぐの唐揚げ、一夜干しなど様々な調理法で食されています。
家庭で調理する為のみがきが販売されており、ふぐは身近な家庭料理としても親しまれています。
お土産品としてひれ酒なども珍味として知られています。
ふぐは卵巣と肝臓以外は余すところなく食べられる魚で、特に白子は珍味中の珍味として酒の肴に用いられます。
とらふぐは1年を通して食することができますが、最も旬と言われているのが身がしまる冬です。
フグ刺しや皮の湯引きも味が数段変わるとさえ言われています。
もちろん他の季節でも美味な味わいを楽しむことができますので、食べたいと思うときに食べることこそ最もおいしい時であるという通の方もいます。
ふぐは西日本を中心に愛される食材で特に山口県はふぐの本場として年間を通じて全国から多くのグルメ愛好家たちが訪れます。
山口でとれる活きのいい天然もののふぐを食べると、ほかのところでは食べることができなくなると言われるほどおいしいとされています。
死ぬまでに一度は食べてみたい高級品のふぐの刺身
日本人なら死ぬまでに一度は食べてみたい食べ物のひとつとしてあげられるのは、ふぐ刺しです。
向こうが透けて見えるほどの薄造りで、テレビ番組などで、よく箸でふぐの刺身を何枚もさらうようにすくい取ってひと口で食べるというような光景を目にされたことがあるのではないでしょうか?
ふぐを最もおいしく食べることができる料理の1つがふぐ刺しです。
優れた料理人による刺身は包丁の入れ方、盛り付けそのすべてにおいて他の追随を許さず、うまみを損ねることなく仕上がっています。
ふぐ刺しを薄くそぎ切りにするのは、食べやすさを大切にしているためです。
一般的な刺し身のように厚切りにすると、ゴムのように弾力があり過ぎる身は、噛み切れず食べにくいからです。
そのため、他の魚と大きな金額の差が生じるのでしょう。
高級魚の一つとされるとらふぐの刺身は一皿2人前程度の盛りで1万円前後します。
ふぐの調理にはフグ調理のための免許が必要なうえ、仕込みに大変手間と時間がかかります。
天然のとらふぐの漁獲量も多くありません。
大きな皿に丁寧に盛られたふぐの刺身は芸術性も感じることができます。
ふぐの刺し身は、すだちやポン酢、もみじおろし等と一緒に食べるのが一般的です。
薄く淡白な身ですので、2~3枚まとめて食べると美味しくいただけます。
ふぐの刺し身は味がしないと言われることもありますが、熟成されたとらふぐの刺身は大変香りがよく、甘く濃い味がします。
ゆっくり空気と一緒に噛みしめるように食べることで、鼻からふぐの香りが抜けていく瞬間を楽しめるでしょう。
ふぐ刺しと一緒に楽しんでほしいのが湯引きしたふぐの皮です。
細かく切られたふぐの皮は、歯ごたえもよく少々油分もありますので酒の肴に最適です。
ふぐの刺し身よりも濃い味を楽しむことができるので、ふぐ刺しを食べる際には、是非、皮も一緒に食べられるお店を利用してみて下さい。
ふぐ刺しは冬が旬ですが、産卵期を過ぎた夏に獲れるふぐの刺し身も格別です。
身のうまみが増し「冬よりも夏ふぐの方が好み」だという方も多いほどです。
目で見て鼻で感じて口で味わえる楽しさ
刺身とともに重要なのが器です。
伊万里焼きの美しい模様が透けて見えるほど薄くしかも美しく盛り付けられた御つくりは、視覚を刺激し食欲を増進させます。
フグの刺身の盛り方は様々で、花のように美しく盛り付ける菊盛りや鶴盛りなどの盛り方があります。
盛り方はまさに職人芸。見る人に感動を与えてくれるのです。
刺身を箸ですくいポン酢に薬味を加えて口に入れると、フグの淡白で奥行のあるうまみが口いっぱいに広がります。
この時に臭覚と味覚が刺激され至福のひと時を楽しむことができるのです。
淡白な味わいの白身は数多くありますが、五感を刺激し至高の美味しさを味わえるのはふぐを置いて他にありません。
だからこそ多くの人に愛され、しかもあこがれの食材となっているのです。
知らなかったふぐの美味しさの秘密
ふぐ刺しは水揚げされたふぐをすぐにさばくのではなく、少しの時間寝かせることで旨みを引き出してから刺し身にするのが最高の調理法と言われています。
寝かせることの効果は、身に含まれるイノシン酸をさらに増やすことです。
ふぐには旨みを感じさせるアミノ酸が豊富に含まれており、熟成させることで旨みを最大限に引き出すことができます。
また少し時間をおくことで、弾力のありすぎる身が食べやすい固さへと変化するのです。
このことを心得ている料理人は寝かせる時間の長さを知っており、最高の状況でお客様に提供しています。
雑炊もまた格別なのが、ふぐちりの良さです
ふぐを余すことなく徹底的に楽しみたいという方は、是非ふぐちりを試してみて下さい。
ぶつ切りにされたふぐの身と、お野菜、お豆腐等を鍋でことこと煮込んでいきます。
ふぐのあらも一緒に炊き込むので、しっかりとした旨味がお野菜にも染み込みます。
ダシは昆布のみの水炊きスタイルで、もみじおろしやポン酢でいただくのが一般的です。
味噌仕立てなどもコクが出て美味しそうですね。
ちなみに割烹料亭などで出すふぐちりには、お酒と薄口しょうゆを少量隠し味に入れているところもあるそうです。
ふぐちりの身は煮崩れしにくいのですが火を通し過ぎると硬くなってしまいます。
なので新鮮なものであれば、半生程度が一番食べごろです。
長くお鍋の中に放置することなく、火が通れば引き上げて、どんどん食べていきましょう。
また贅沢にふぐのひれ酒を飲みながらの食事はフグの美味しさをさらに堪能できることでしょう。
ふぐちりで鍋以上に一番味わってほしいのが締めの雑炊です。
ふぐの身や野菜を楽しんだ後は、洗ってぬめりを取った冷ご飯を入れて煮込んでいきましょう。
ご飯が美味しいだし汁を吸いこんでふっくらしてきたところで、塩などで味を整え溶き卵を入れます。
軽くかきまぜて卵がふんわりと固まったらいただきます。
ちょっとお行儀が悪いのですが、ふぐのあらの骨をしゃぶれば骨の髄に含まれたエキスを直に楽しみめます。
お食事のシメとして食べる格別な雑炊をお楽しみください。
お酒を飲んだ後のお腹にも優しく入ります。
ふぐの鍋のことを、ふぐちりやてっちりなどと言うのをご存知ですか
ふぐを楽しむ調理法には刺し身に加えて鍋があります。
ふぐちりことを関西では「てっちり」と呼ぶ地域もあります。
一度味わうとふぐの味わいの深さに感動し、また食べたくなるという気持ちが強まるでしょう。
鍋の楽しみ方は地方によりそれぞれ異なりますが、ふぐの身に白菜、しいたけ、人参、長ネギ、春菊、焼き豆腐、えのき茸などの旬の野菜やきのこを加えて一緒に煮込みます。
出汁を張って煮込むことでふぐの旨味を最大限に引き出すことができます。
ふぐちりは薬味も大切です。九条ねぎやもみじおろしを加えて頂きます。
薬味を入れることで味にアクセントがつき、淡白なふぐの美味しさを際立たせることができます。
鍋料理のふぐは良く締まった身を食べる時の食感に加えて、イノシン酸を含んだ蛋白で味わい深い味覚を楽しむことができます。
まさに鍋の王様という名にふさわしいのがふぐちりです。雑炊の最高峰とも言えるふぐ雑炊を楽しめるのもふぐちりならではといえるでしょう。
美味しいふぐの入手方法
ふぐ専門の通販ショップでは、ふぐちりセットのお取り寄せが可能です。
冬の季節のお楽しみとして是非一度お試しされてはいかがでしょうか。
専門店で食べることもできますが、ネット通販やテレビ通販を通して自宅でも気軽にプロの味を楽しむこともできるようになりました。
ふぐの身と出汁に加えてポン酢や薬味などもセットに成ったふぐちりセットは大変人気があり、お正月などの特別な時に家族みんなで味わいを楽しむことができます。
具材に地場産の旬の野菜を加えれば、より味わい深い鍋が楽しめます。
心を和やかにする定番の一品料理の一夜干し
一夜干しとはその名の通り下処理した魚を一晩かけて乾燥させた干物をいいます。
ふぐは春の繁殖期に備え、冬頃から体に栄養を蓄えるため身が太り旬の時期に入ります。
旬のふぐは肉厚なうえ、栄養価も高くなります。
一番美味しい時期に短時間で旨みを濃縮させる一夜干しは、刺身や鍋でいただくふぐとは違った美味しさが味わえてファンの多い一品です。
ふっくらとした甘い身から溢れる肉汁をも感じることが出来る干物は、白いご飯のオカズにぴったり。
たんぱく質は塩のミオシンという成分により凝固され、必要以上の水分の蒸発を防ぎます。
食べたときに身が引き締まって弾力のある食感が楽しめるようになるのはそのせいです。
また塩には防腐作用もあります。
素材の味を損なわない適量の塩加減が作り手の腕が問われるポイントとなるわけです。
捌いて一晩干すことで肉質は程よく柔らかくなりイノシン酸がグッと増え、刺身でいただくそれとはまるで別物の美味しさです。
パリッと焼けた香ばしい風味も食欲を誘うでしょう。
日本の朝食の献立と言えば、豆腐の味噌汁にほかほかのご飯と玉子、それに魚の焼き物といった定番の食卓を想像される方が多いのではないでしょうか?
島国に住む日本人は豊富な海の幸に感謝し、春夏秋冬を通じて新鮮で美味しい魚を食してきました。
大量に獲れた新鮮な魚を美味しい状態で保存性を高くする工夫は古く縄文時代よりされてきたようです。
奈良時代、租庸調などの税の一つである食料品は8月から11月にかけて徴収されていました。
運搬途中で鮮魚などの腐敗を避け美味しい状態で献上するために、賞味期限を延ばしさらに美味さもアップされるように食品の水分調節をし加工された干物が納められていたようです。
定番の献立は私たちの潜在意識を刺激し、ほっこりとした和やかな気持ちにさせてくれます。
一夜干しは、余分となる水分のみを短時間で乾燥させ、旨みを濃縮させた半生加工食品なので保存期間は長くありません。
空気に触れないようにして冷凍保存されるのがよいでしょう。
香ばしさとふぐの旨味を味わえるのがヒレ酒です
ふぐ料理の一番の醍醐味といえば、ふぐのヒレ酒という方も多いようです。
体が温まるだけでなくフグのうまみを、うまいお酒と一緒に味わうことのできる贅沢な一品がふぐのヒレ酒です。
ヒレ酒ファンがいるほどヒレ酒の入れ方には様々な方法があり、温度や加熱方法なども研究されています。
ふぐのヒレにはイノシン酸を含む豊富なアミノ酸が含まれており、舌の味蕾が最も美味しく感じるとされる旨みを含んでいます。
実際にヒレ酒を一口含むと、日本酒の旨みとふぐの旨味が絶妙にコラボレートし、快感と感動を与えてくれます。
料亭などで出されるふぐのヒレ酒は、香ばしさだけではなく、ひれの付け根に残ったふぐの身のうまみが引き出されお酒に移り大変美味しいです。
一般的なふぐのヒレ酒の飲み方は、湯のみにあぶったひれを入れ、あつ燗を注ぎます。
湯のみに蓋をして蒸らしながらひれの香りとうまみを抽出します。
酒にマッチの火をつけて気化したアルコール分を飛ばすという方法を用いることもあるようです。
ヒレの種類はとらふぐであればなおのこと良いのですが、それ以外のふぐのヒレでも十分楽しめます。
作る前に網などで焦げ目がつくくらいまで炙っておくと良いでしょう。
一匹に2つヒレがついていますが、1合に対して2枚の割合で作るようにします。
日本酒はそれぞれの好みもありますが、旨みを十分引き出したいならアル添酒よりも純米を選ぶことをおすすめします。
アル添酒の場合、醸造用アルコールによりどうしても味が濁ってしまうからです。
日本酒は熱燗を用意します。
熱すぎるとアルコールが飛んでしまうため70度前後にし、ふぐのヒレを入れた器に熱燗を注ぎます。
少しの時間置いてからヒレ酒を楽しみましょう。
1杯目を飲み干したら2杯目も楽しめます。残ったヒレをそのまま食べる事もできます。
ふぐは身や皮だけでなくヒレも旨味成分を多分に含んでいます。
ふぐ料理と一緒に1杯楽しんでみるのはいかがでしょうか。
ふぐのヒレ酒には最高級のお酒を使う必要はなく、むしろ安いお酒を簡単に最高級品の味に変えるというと言う楽しみがあるようです。
ふぐのヒレ酒を販売しているお店もあります。
ふぐのひれのうまみをアルコールに移したものをボトル詰め販売しており、ふぐの本場、下関のお土産としても多く用いられています。
ご家庭でふぐのひれをじっくり抽出したものを飲みたいという方のために「ヒレ酒セット」も販売されています。
蓋つきのヒレ酒用の湯飲みとふぐのひれがセットになった商品で、ご自身でお好きな清酒を用意して作るものです。
お土産物としても人気の商品で、お好みのヒレ酒ができると評判です
ヒレ酒用のひれも最高級品を用いているので、高価な物が多いのですが、割れや欠けがあるアウトレット品を購入すればお得にヒレ酒を楽しむことができます。
アウトレット品も気軽にお取り寄せができますので、二度目以降のお取り寄せを行う場合は是非こちらを買い求めてはいかがでしょうか。
ふぐの旨みは、しっとりと日本酒で味わう
お酒は製造方法により分類されており、日本酒はビールやワインと同じ醸造酒にあたります。
蒸した米に麹を加え発酵させて仕込んでいきます。
米と水、麹、酵母からのみできた日本酒ですが、デンプン質の濃い米の芯に近い部分を使ったものほど香りが高く味が淡くできあがり、お値段も高値がつきます。
酒は百薬の長と言われますが、実際に善玉コレステロールを上昇させ、血液中の糖質の代謝を良くするなど脳梗塞や心臓病のリスクを減らす効果が立証されています。
かといって飲みすぎては肝臓に負担をかけてしまいます。適量を美味しくいただくのが良いようです。
天然と養殖ふぐの味に関しては好みが二分されます
ふぐ専門のお取り寄せ通販をのぞいてみると「天然ふぐ」「養殖ふぐ」等の明記がされている場合があります。
天然フグの場合は、ふぐの漁場で捕獲されたもの、養殖ふぐは文字通り養殖で育てられたものです。
とらふぐを例に取ると、天然と養殖物では価格に雲泥の差が出ると言われています。
一番高いのは体長40センチほどの天然とらふぐになります。
価格が安いのは養殖物になりますが、小ぶりな天然ものと比べるとある程度大きく育てられた養殖物の方が高値で取引されることもあるようです。
ふぐ料理人等の弁を借りると「天然ふぐは味が濃く養殖とは味が格段に違う」のだそうです。
ただし「天然ふぐの皮は独特の味がしてまずく感じる」などという方もおられることは否めません。
身のしまりがよいのは天然ふぐですが「弾力があって噛みしめにくい=まずい」と捉えてしまい、身のしまりがあまりよくない、程よい弾力がある養殖ふぐの方が噛みしめやすく美味しいと感じる方もいらっしゃるのは事実です。
天然と養殖ふぐの味に関しては好みが二分されるようですね。
注意が必要なのは「天然ふぐ」の産地です。
食用に向いているふぐでも、産地によっては毒性が強まるため捕獲・食用不可とされている種類もあります。
ヒガンフグを例に取ると、天然物でも岩手県越喜来湾や宮城県雄勝湾で漁獲されるものは食用不可です。
このほかにも原則としては食用不可とされていますが、特定の場所で漁獲されたものに限り食用を許可されたものもあります。
天然ものにも食べて良いふぐ、いけないふぐなどが細かく分かれますので注意が必要です。
天然に比べて半値以下で取り引きされる養殖ふぐ
養殖のふぐは人工的に育てられたふぐを指します。
愛媛・佐賀・長崎などでふぐの養殖が盛んに行われています。
養殖されたトラフグは天然ものに比べると、尾ひれが短く全体が黄色をおびています。
味に関しては「身が柔らかく食べやすい」という評価が高いようです。天然ものと比べると少し身のしまりが強くなく、ふぐそのものの弾力がないというだけなのですが、柔らかい=食べやすいという評価を下す方も多いようです。
養殖のふぐの大きな特徴は値段です。
天然モノは漁獲量に左右されることから流通量に従って値段が変わり、漁獲が少なければそれだけ高額になります。
しかし養殖ふぐなら天然ふぐのように漁獲量に左右されることが無いため、安定供給ができ、その分流通価格も安くすることができます。
養殖ふぐは量産ができるので価格が天然ものの半値以下で取引されます。
その分安いふぐを食べることができます。
養殖ふぐは味が劣ると思われていますが、それでも小ぶりの天然もののふぐより高値で取引されています。
また養殖の方が美味しいという方もいますので、養殖ものでも高級魚の位置付けは変わりありません。
養殖ふぐでも、唐揚げ用、ふぐちり、ふぐ刺しなど様々な食し方があります。
いずれも安価で購入できますので、量を食べてみたい、ちょっと贅沢にふぐを楽しんでみたいという方は養殖物を食べるとよいでしょう。
ふぐのヒレ酒のヒレだけが販売されている場合もあります。
このヒレは天然ものであれば高額になりますが、養殖物のヒレで欠けや割れが発生したものになるとぐんと安価になります。
普段とは違ったお酒を楽しみたいという方は、是非アウトレットのヒレを購入するとよいでしょう。
試行錯誤を繰り返し、辿り着いたふぐの養殖
比較的安価なふぐが食べられるようになった背景には養殖技術の進歩が挙げられます。
ふぐも養殖で育てられているものがありますが、以前に比べて養殖技術が格段と進歩したことから、天然物に引けをとらない美味しいふぐを食べることができるようになりました。
元々ふぐは養殖が難しいとされてきた魚ですが、日本の養殖技術の英知を結集し、養殖に成功しました。
しかも餌や養殖施設の改良はこれからも進むため、今後もより味わい深いふぐを手軽に食べることが期待できます。
また無毒化された養殖ふぐに関しての研究が続けられていますが、実用化に向けてはまだまだ時間が必要なようです。
養殖ふぐも天然のふぐと同様様々な料理に応用できます。
例えばふぐ刺し、ふぐちり、天ぷらや唐揚げなどです。
味わい深く、口に入れた時にふぐの旨味が口いっぱいに広がります。
天然物と養殖物を見分けるにはある程度ふぐを見るための経験が必要ですが、海洋の浅い部分で養殖を行なうことから日光に当たり全体が黄色がかった色合いになります。
商品を購入する際に天然かそうでないかを見極める際の参考にしてください。
ネット通販でも養殖ふぐは販売されており、値段が安く手に入れやすいのが嬉しいところです。
ちょっとしたお祝いやパーティにも活用できるふぐ料理を自宅でぜひ味わってください。
魚の養殖が進んだ背景には、高級な魚を少しでも安値で、もっと食べる機会を増やしたいという人間の欲があったようです。
しかし、いくら技術が進歩したからといってどんどん養殖魚を増やしていいわけではありません。
国連食糧農業機関では、生態系に悪影響がないようきちんとした管理体制が保たれています。
ふぐの旨みは、何を餌として作られていくのでしょうか
山口県下関市では多くの天然ふぐが取引され、日本で最も美味しいふぐが集まるとさえ言われています。
もともと日本のふぐの水揚げは静岡県浜松市の遠州灘沖で行われており、日本で取引される天然ふぐのおよそ60%がここで水揚げされます。
下関には多くの流通業者が集まり、活発な売買が行われることから遠州灘で水揚げされたふぐが下関に集まるのです。
とらふぐの中でも天然ふぐは味わいがひときわ良いとされています。
その天然もののとらふぐは、日本で流通しているとらふぐの1割程度だといいます。
養殖物との大きな違いは、人の手にかからず本来の自然のもとで成長することにあります。
海の良質な甲殻類を餌とするふぐは成長とともに体の中に栄養素を貯めこんでいきます。
しかも海で活発に泳ぎまわることで筋肉が発達し、身が締まるようになります。
そのためふぐ料理を食べる時にあの独特な舌触りや歯ごたえを楽しむことができるのです。
天然のふぐを扱う店は流通量の少なさから高値になる傾向があり、高級料理の代名詞ともされています。
ネット通販では天然ふぐを取り扱っている店舗が増え、自宅にいながら天然物の旨みたっぷりのふぐを味わえるようになりました。
しかも料亭や小料理屋で提供されるよりもずっと安い値段で手に入れることができます。
中間業者や人件費、場所代などのコストをカットしているために実現できています。
もし天然もののふぐを食べたいと思ったら、ネット通販でお求めになられることをおすすめします。
味も鮮度も実店舗と比べて甲乙つけがたいのが魅力です。
関西や山口、北九州で親しまれてきたふぐ料理
ふぐ料理が主に食べられているのは西日本です。
主に山口県下関市を中心とした西日本でふぐ料理は完成し、全国に広まったのは太平洋戦争が終結してからと言われています。
ふぐ料理は山口県や北九州の方面では「ふく料理」と言い、「ふぐ」と「福」をかけた呼び方をしています。
大阪方面では「テッポウ料理」「テツ料理」などと呼ばれています。
これは鉄砲に「当たれば死ぬ」ことからふぐ毒をテッポウとかけて隠語として呼ばれていたからです。
関西や山口、北九州では古くから親しまれてきた郷土料理で、食べ方のバリエーションも様々あり日本のみならず世界中のグルメたちをうならせてきました。
かつてふぐ料理は専門店でなければ食べることができず庶民には高嶺の花とされてきましたが、デパ地下やスーパーでも手に入るようになり、身近な食品になりつつあります。
さらに自宅にいながら注文できるネット通販やテレビ通販、さらには雑誌などの通信販売でもふぐ料理を注文でき、ふぐ刺しやふぐ鍋などの高級料理を産地直送で手に入れることができるようになりました。
しかも中間業者をカットし、仕入元からの直送のスタイルを取ることで人件費を削減し、その分値段に反映させることでお求めやすい価格を実現しています。
支払いもクレジットカードや銀行振込、コンビニエンスストアでの支払いや代金引換などから選ぶことができます。
通販のフグ料理は大丈夫なのだろうかと心配する人もいらっしゃいますが、冷蔵技術の進歩により、鮮度を落とすことなく新鮮なふぐを自宅までお届けすることが可能になりました。
つまり専門店に勝るとも劣らない本格的な味わいを楽しむことができるのです。
ふぐは様々な料理に活用でき、深い味わいを楽しめる魚です。
ふぐ刺しやふぐ鍋以外のふぐ料理も一度賞味されるのはいかがでしょうか。
ふぐ刺し、ふぐちり、ヒレ酒と様々あります
ふぐ料理とは、ふぐを用いた料理を指します。
ふぐ料理といえば代表的なものはふぐ刺しでしょう。
生のふぐの身は弾力が強く、食感が硬いので透けて見えるほど薄くそぎ切りにされます。
主な料理法は刺身、鍋、から揚げが中心で、フグ刺しは見た目も美しく芸術性のある料理として親しまれています。
とらふぐは毒性の強い卵巣と肝臓以外は余すことなく料理に使うことができます。
皮を湯引きして作る刺し身や、あらでダシを取るちり鍋の他、ふぐのヒレ酒やふぐの骨酒などあらゆる料理で楽しむことができます。
オスのふぐの精巣は白子と呼ばれ、産卵期の1月~3月ころの白子は特に美味と言われます。
揚げる、焼く、蒸すなど様々な調理法で楽しめる料理です。
一方、先述猛毒があるため食用にできないとした卵巣も「フグの卵巣のぬか漬け」として食用にされる例があります。
これは、石川県でのみ製造・販売が認められるもので、塩水に1年間卵巣を漬けておき、その後ぬかの中に2~3年漬けることでふぐ毒を分解して食用できるまでに加工する手法を用いています。
ふぐ料理の中では珍味中の珍味で、ふぐ好きの方であれば一度は食べてみたい一品でしょう。
ふぐ調理に誇りと責任を持って、ふぐ調理師の資格を取得します
ふぐ料理の味わいやクオリティーは、板前の調理の腕に左右されます。
ふぐ毒は1グラムあれば500人分の致死量に相当するとも言われています。
そのため毒がある卵巣や肝臓と、食用が許可された部分を分離する調理をする際には、ふぐ調理師資格の免状が必要になります。
都道府県知事が許可した人にしか、ふぐの調理は認められていません。
このふぐ調理師の資格は認可を受けた地域以外の都道府県では無効になる場合も多く、他の都道府県でふぐ調理師としての生業をする場合には、改めて免状が必要になることもあるようです。
各都道府県で制定されたふぐ条例を調べてみると免状に関して詳しく知ることができます。
ふぐが良く食される都道府県とそうでない都道府県とでは、ふぐ調理師免許の取得条件もかなり異なるようです。
板前としてふぐ調理に携わるためには、免許取得の前に調理従事期間などが必要となる場合もあります。
専門学校で学んだだけでは免許を取得できない場合が多いので注意が必要です。
ふぐ調理師として板前になる場合には、ふぐに関しての深い知識が必要になります。
ふぐの種類によって、可食部位と毒性が強いため食せない部分などが決まっています。
食品衛生法に照らし合わせながら調理をしなければいけないことや、ふぐの身の特性を理解し食べやすいように調理をする技術、盛りつけ等のセンス等も磨いていく必要があります。
職人は黙ったまま、真剣にふぐの身を引きます
ふぐ料理を扱う板前は熟練した腕前を持つ料理人です。
ふぐの身は淡白でしかもふぐ刺しに至っては薄作りをする必要が有ることから高い技術力が求められます。
ふぐを扱うには試験を通過したふぐ包丁師でなければなりません。
知識をもって毒を持つ部位を適切に処理し、安全な身だけを提供します。
ふぐ料理の板前は繊細なふぐの身に包丁を入れ丁寧に引き分けていきます。
しかも均一な厚さに保つことで最も美味しい状態で提供することができるのです。
フグのお造り専用にフグ引き包丁という包丁があります。
薄造りとされる刺身ですが、関西では少し厚みをもたせて身を引きます。
そのため、包丁にも「味わいを大切にする関西用」と「美くしさと食べやすさを大切にする関東用」に刃の厚みが異なる2種類のフグ引き包丁があるようです。
板前は刺し身だけでなくその他のふぐ料理でも腕をふるいます。
例えばふぐちりの場合、身を均等に切り分け、野菜などの材料も添えていきます。
皿への盛り付けや出汁の準備なども手がけ、見た目にも美しく食欲をそそる料理を準備するのです。
ネット通販で販売されるふぐ料理も優れた板前によって準備されています。
ふぐ刺しであれば薄造りから盛りつけまで熟練した板前が腕をふるいます。
薬味の選定やふぐ選びまでその道に慣れた板前たちが責任をもって行います。
盛りつけた状態でそのままクール配送を行ない、ご自宅まで届けます。
なので、専門店と同じ味わいを自宅でそのまま楽しむことができるのです。
テトロドトキシンと呼ばれる神経毒
ふぐ毒は「テトロドトキシン」と呼ばれる神経毒です。
主に肝臓や卵巣に蓄積されており、わずか1グラムでも500人相当分の致死量に達してしまうと言われています。
当分の致死量に達してしまうと言われています。
口唇のしびれや舌の麻痺を感じる程度が第一段階の軽度なものですが、致死量分の量では呼吸困難の後死亡してしまうと言われています。
食後20分から3時間程度で手、足、口に神経症状が出てきます。
ふぐの種類によっては皮や筋肉、精巣などにも毒が存在していることがあるので、注意が必要です。
猛毒のため、即死してしまうこともありますが、救急車が来るまでの人工呼吸などで呼吸を確保するなどの、適切な処置が施されれば確実に命をつなぐことができます。
ただし、テトロドトキシンは神経毒ですので経口摂取量によっては後遺症などが深く残ってしまうことは否めません。
ふぐ毒による中毒の場合、有効な治療法や解毒剤は存在しません。
日本では、食用可能なふぐの種類や漁獲できる場所を決めることで、ふぐ中毒予防の基礎を作っています。
ふぐの種類も様々な上に、可食できる部分がそれぞれ違いますので、調理をする際はふぐ調理師というような都道府県知事が認可する免許状が必要になります。
都道府県のふぐ条例に従って調理師資格の基準などが異なりますので、ふぐ調理師免許を持っていても他の都道府県でふぐ調理師として仕事をする際には、改めて免状を取得する必要が生じる場合があります。
ふぐ調理師が皮や身を安全な方法で処理した後の二次調理に関しては、免許は必要ありません。
素人が安易に調理するのは大変危険
ふぐはとても美味しい魚ですが、毒があることはだれでも知っています。
ふぐに含まれているフグ毒の成分はテトロドキシンで、ふぐの種類によって毒を含有する部分が異なります。
例えば高級魚のとらふぐについて言えば、筋肉、皮、精巣(白子)以外の部位に毒を持っており、素人が安易に調理をしようとすると命の危険にさらされるため、絶対に避けなければなりません。
テトロドキシンは神経毒で誤って服用すると麻痺などの症状が発生し死に至る恐ろしい毒です。
毎年のようにフグ毒での中毒が発生していますが、そのほとんどが海釣りで釣り上げたふぐを家庭で調理したことにより起きていまます。
中毒が起きる過程ですが、テトロドキシンを含む部位を摂取した場合、体の各部にしびれが生じるようになります。
その後呼吸困難や言語障害が発生し意識不明になり呼吸不全で死に至ります。
発症から24時間以内に命が奪われる可能性が高いのが特徴です。
現在のところ解毒方法が見つかっていないことから、テトロドキシンの中毒を防ぐためには自己過信によるふぐの調理を避ける事が大切です。
恐ろしい毒性がありますが、ふぐ包丁師の免許を持つ料理人は毒を含む部位を徹底的に除去し、鍵のついた指定のケースに毒を含む部位を保管します。
ですから専門店やネット通販などで調理加工されたふぐにはフグ毒の危険はなく安心して食べることができます。
かの松尾芭蕉もふぐを食べた時の句を残していますが、毒にあたることなく美味な魚を味わえたことを詠っています。
山口県の中でも興味深い下関
下関と言えばフグが有名ですが、武蔵と小次郎の戦いの地、巌流島のある市だというのはご存知でしょうか?
約400年ほど前の決闘の場には二人のモニュメントが立ち、埋め立て工事や公園整備により当時の6倍ほど広い島となって今も地域の人や遠方からの旅行客に愛される観光名所となっています。
また1185年、関門海峡では源氏と平氏による壇ノ浦の戦いがおきました。
下関では毎年5月初めに安徳天皇を偲ぶ先帝祭が赤間神宮で行われています。
本州と九州を結ぶ関門橋の足元にはみもすそ川公園があり、そこでは定期的に壇ノ浦合戦・耳なし芳一など歴史物語を紙芝居で見せてくれます。
本州の端っこである下関には、さまざまなドラマがあるのです。
山口県下関市は、山口県を代表する都市で、国からは中核市として指定されています。
中核市としての人口は最少なのですが、県庁所在地の山口市よりも多く、山口県で一番の規模を誇ります。
対岸にある北九州市をはじめとする北部九州地域との交流も活発です。
下関市の気候は日本海側気候・瀬戸内海式気候、太平洋側気候の境界にあたります。
冬になると北西の季節風の影響で曇りの天気が多くなり、雨や雪が多くなります。
山沿いでは積雪があり、路面が凍結する等の影響があります。
夏場は海に囲まれた地形ですので猛暑日など極端な暑さを感じることがなく、過ごしやすいと考えられています。
港町・下関市では貿易や海運などが盛んでした。造船所なども多いのが特徴です。
漁業も盛んで、かつては捕鯨が中心とされていましたが、現在ではふぐの水揚げが多く、全国水揚げ高の8割をシェアするほどです。
下関市内には「南風泊(はえどまり)漁港」があり、こちらはふぐ水揚げ専用港して全国でも有名です。
ふぐだけではなく、アンコウの水揚げも全国一番の量を誇っており、フグと並んで名物として積極的にPRを行っています。
下関で是非楽しんでほしいのは名物のフグ料理やアンコウ料理です。
最盛期の冬の時期には是非ふぐの刺し身やふぐちり鍋、アンコウ鍋等を楽しんでください。
ふぐのヒレ酒を飲みながらふぐの唐揚げを食べるなどもオツなものです。
お土産ものとしては、ふぐ提灯や、ふぐヒレ酒セットなどが有名どころです。
全国1位!下関は最上級のふぐが集まるふぐの街
関門海峡に面する山口県下関市はふぐの流通量全国1位を誇るふぐの街です。
そのためふぐを扱う店が多く軒を連ね、日本で最も美味しいふぐを食べることのできる街としても人気があります。
下関はもともと漁港として栄えた街で古くから多くの魚の水揚げが行われていました。
しかし外国産の魚介類が輸入されるようになり、日本の漁業の競争力が低下する中、下関の漁業も曲がり角を迎えることになります。
漁獲量の低下、後継者の不足などから衰退を見せるようになった最中、街を救ったのがふぐでした。
室町時代よりフグを食すことの禁止令が出ていましたが、明治27年伊藤博文が山口県でのふぐ食を解禁し、春帆楼がその公許第1号店となったことが大きく影響しています。
地元の漁業関係者が総力を合わせ新たな漁業の名産地としてふぐを選び、日本で水揚げされるふぐの流通拠点となるよう力を注ぐようになります。
現在のところ、ふぐの漁獲量が最も多いのは浜松市に面する遠州灘沖ですが、漁獲された多くの天然ふぐが山口県下関市に運ばれていきます。
一箇所に集約されることで全国から水揚げされた選りすぐりのふぐが集まります。
山口県下関市には日本全国からバイヤーがふぐの買い付けに訪れ、そこから全国へ出荷されていきます。
直接下関に出向いて仕入れを行なう料理店もあるほどです。
下関にあるふぐ料理専門店は全国一のふぐ取引量がある下関の漁協から直接買い付けができることから、日本一美味しいふぐを食べられるという評判が立つようにもなりました。
ネット通販でも山口県下関市産のふぐが人気があります。
しかも鮮度の高い最高級のふぐを手軽に注文できることから、入荷次第即売り切れてしまう店舗もあるほどです。
日頃、お世話になった方に対しての感謝の意
かつて、お世話になった方に対して感謝の意を示すために歳暮周りと呼ばれる行事がありました。
年の瀬に贈り物を渡しながら各家を回ることが通例ですが、この贈り物(ギフト)をお歳暮と呼びました。
お歳暮は今でも強く残っており、離れて暮らす両親や親戚、目上の方などに対して暮れの挨拶として贈り物を送ることが多いですね。
また取引先の企業間でもお歳暮を贈ることが慣例となっているようです。
お歳暮にはお菓子やコーヒーなどというような食べ物が多く選ばれるようです。
またお正月に向けて食べられるハムやカニ・ふぐなどのグルメ系のセットを選ぶことが多いようです。
お歳暮は、大手百貨店やスーパー・デパートなどで広く取り扱いがあります。
各店舗ではお店オリジナルのお歳暮用セットなどを用意していることもあります。
またお店によってはお歳暮特設会場等を設置し、実際に現品を手に取りながら品定めができるような工夫を行っています。
百貨店やデパートまで足を運ぶ時間がない、簡潔に品定めをしたいという場合には、インターネット通販が便利です。
お歳暮専用コンテンツを持った通販会社やお歳暮ギフト対応のカニ専門通販、海産物取扱通販がありますので利用してみましょう。
お歳暮・のし指定をすると通販で購入した商品でもラッピングをしてもらえますし、失礼もなく先方へ届けることができます。
価格帯としては、三千円から五千円程度の商品が多く選ばれています。
目上の方に対してのお歳暮の場合、一万円程度の品物を選ぶこともあるようです。
お歳暮商戦に活気ついた街が、一年の締めくくりへと誘います
親しいご友人やご家族、ご親族、お取引先に特に喜ばれているのがふぐのお歳暮(ギフト)です。
暮が近づく頃になると百貨店を始め大型スーパーでもお歳暮商戦が始まり、多くの人でにぎわいます。
人気の商品はハムやデザート、果物などが主流ですが、魚介類の贈り物にも注目が集まっています。
お歳暮もクール便で発送できるようになったことから、産地直送で鮮度を落とすことなく魚介類を送ることができます。
お歳暮(ギフト)として喜ばれるものの1つにふぐ料理があります。
とらふぐは高級魚として人気があり、一生に一度は食べてみたいという人も少なくありません。
そのためお歳暮としてふぐ刺しやふぐ鍋セットを贈ろうとする人も多くいます。
受け取った側はめったに食べることのできないふぐを受け取ることで、喜ばれるでしょう。
また送る側も相手の喜びの声を聞くことで送ってよかったという気持ちに満たされ、相互の関係を深めることができます。
お歳暮(ギフト)でふぐ料理を送ることを考えている場合、百貨店やスーパーに加えて、ネット通販を利用する人もいます。
ギフト用のラッピングやのし付けなどもしてくれることから、便利に活用しています。
しかも注文は自宅のパソコンから手軽にでき、支払いもクレジットカードや銀行振込でできるため、手間がかかることがありません。
ネット通販の場合、百貨店やスーパーから送るよりも安価で送ることができ、同じ予算であればワンランク上の品物を送ることもできます。