アブラガニとタラバガニの違いに注意しましょう
タラバガニとの違いに注意
アブラガニは、日本海やベーリング海、オホーツク海に分布するヤドカリの一種です。
甲羅の幅は20センチほどでタラバガニと比べるとやや小ぶりです。
ベーリング海北部が主な産卵場所で、タラバガニよりも長い漁期があるため価格が安く購入しやすいのが特徴です。
ただしタラバガニよりも味は若干劣るとも言われていますが、冷凍保存が長期化して風味が落ちたタラバガニと比べると味に大差がなくなると言われています。
調理をするのであればアブラガニでも十分として「アブラガニ」を指名して購入する客もいるようです。
アブラガニの漁は1月から6月と産卵前までの時期が最盛期です。
アブラガニは以前「タラバガニ」と偽装表示をされて販売されていた事件が発覚しました。
タラバガニとアブラガニは近縁種のため見分けがつきにくく、蟹の知識を持たない人にとっては分からないままにアブラガニを食していることもあるようです。
タラバガニとアブラガニの見分け方は、カニの甲羅にある棘状の突起の多さと鋭さを決め手にすることが多いようです。
蟹の甲羅の中央部にとげがキレイに並んでいるのですが、それが6個並んでいるものがタラバ、4個のとげで甲羅全体の棘状突起も少なく見受けられるのがアブラガニです。
生きたままの状態ではアブラガニのハサミの根元が青く見えるのも特徴です。
ボイルの場合は、脚の裏側の白さが強いのがアブラガニです。
爪の形も丸くころんとした印象があるのがアブラガニです。
ちょっとだけでも知識を仕入れてみると、現物を見た時に面白いかもしれないですね。
他の蟹に比べると値段は安い
日本人は、年末年始の食事や冠婚葬祭などの席でタラバガニやズワイガニなどを食べる機会があります。
調理されて出されたり、足の部分だけを出された場合は見分けがつかないこともありますが、店頭で身をまるごと販売されている場合は見分けが付きます。
タラバガニの仲間で見た目もそっくりなものにアブラガニというものがあります。
これは、分類上はヤドカリとなり、太い脚が4対8本あります。
ズワイガニは5対10本なので、足の本数からズワイガニとは簡単に見分けることが可能です。
しかし、タラバガニとアブラガニは脚の本数は同じですし、色の違いも微妙なので素人では見分けが難しいです。
お店などで購入する場合、タラバガニとアブラガニとでは値段がかなり異なります。
後者の方が店頭販売価格も安く、それゆえに業者が仕入れる時の値段も安いです。
そのためネット通販などの中には、アブラガニをタラバガニと偽って販売し利益を不当に挙げている悪質な業者もありますので、注意が必要です。
漁獲される時期は1月から6月です。
味はタラバガニよりもやや劣りますが大差はありません。
たとえ、質が上とされるタラバガニであろうと茹ですぎたり、旬の時期を外したものなどであれば味は落ちますから、冷凍方法やボイルの方法、調理法などをしっかりすれば、おいしくいただくことができます。
タラバガニやズワイガニ、毛ガニなどに比べると値段的にはかなり安いですし、カニでお腹をいっぱいにしたいという人にはおすすめです。
今は、通販でも手軽に購入することができます。
[2016-11-14作成/2024-10-11更新]
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