おせち料理とは、節句に作られる料理を指します。
桃の節句や端午の節句など様々な節句がありますが、その中でも正月が一番重要な節句に当たることから、「おせち料理」は正月に食べる料理の事を指すようになったと言われています。
奈良時代には、五節句(ごせっく)の祝いに当たる「節会(せちえ)」という行事が朝廷内で行われていました。
このお祝いを庶民がならって始めたと考えられています。
おせち料理は、江戸時代の武家作法が由来と言われています。
その当時、お膳料理とお重箱に詰められた料理が並び、当時のおせちはお膳に盛られた料理を指していました。
お重箱に詰められた料理は「食積(くいつみ)」と呼ばれる、いわばお正月に華を添える飾りものだったようです。
この重箱を来客者にふるまっていたことから現在のおせちにつながったのでしょう。
重箱に見栄えの良い料理がキレイに詰められるようになる現代のお節料理のスタイルになったのは、第二次世界大戦後の復興期に入ってからと言われています。
おせちは、正月に食べる料理として定着していますが、北海道や東北の一部地域では、年越しの料理としておせち料理を食べるところもあるようです。
おせち料理のメニューは様々なものがあります。
その中でもひとつひとつに大きな意味合いが込められています。
現在では日本古来の言い伝えに従ったスタンダードなものだけではなく、中華や和洋折衷のものなど様々なおせち料理が販売されているので、予約時期には是非チェックをしてみてくださいね。
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お節料理にはすべて意味がある
おせち料理は、元々は季節の変わり目である節句の際に、神様にお供えしたごちそうのことを「おせち料理」とよんでいたことに由来します。
時代が経つにつれて徐々に簡略化されていき、いつしか節句の中で最も大切なお正月の料理のことを指すようになりました。
お正月の神様である年神様に供える料理であるとともに、家族全員の幸せを願って縁起のよい食材をふんだんに使った料理として今に伝わり、私たちはお正月に食べているのです。
おせち料理には家族の無病息災や子孫繁栄、五穀豊穣といった願いが込められていて、海の幸や山の幸が色々と盛り込まれており、それぞれに意味があります。
ひとつひとつの料理におめでたい意味や縁起の良いいわれがあるのです。
お正月に備えて準備するときには、そういった食材ごとに込められた意味を知ったうえでお正月の準備をすると、大変だといった気持ちはなくなり楽しくなるのではないでしょうか。
定番の料理は「栗きんとん」「数の子」「黒豆」「昆布巻」などがありますが、栗きんとんは、黄金色に輝く財宝で豊かな1年を祈願する料理で、勝ち栗と言って縁起がよいものとして昔から尊ばれてきました。
数の子には子宝と子孫繁栄が、黒豆には「まめに働く」から元気に働けるようにという思いが込められています。
また、昆布巻や海老には健康で長生きできるようにという願いが込められ、田作りには五穀豊穣を祈るという意味があります。
このようにおせち料理にはすべて意味があるのです。
マメに生きられるよう長寿と無病息災の願いを込めて
おせち料理の中では「黒豆」はとても欠かせない存在となっています。
黒は邪をよける色とされています。
また黒豆には「黒く日焼けをするほどマメに働けるように」という意味合いが込められます。
更にマメに生きられるよう長寿と無病息災の願いが込められています。
黒豆は様々な産地のものがありますが、兵庫や京都の丹波の黒豆は特に大ぶりで美味しいと言われています。
黒豆は煮豆の状態でおせち料理に詰め込まれています。
ぬめり感のある食感と甘い中にも塩味を感じる味はお茶受けにも最適です。
黒豆は、スーパーなどで煮豆になった状態で販売されていることもありますが、豆のままで販売されていることも多くあります。
豆を煮るのは難しいと言われていますが、実は意外と簡単に作ることができます。
初めてでもふっくらと炊き上げることができますので、是非お正月前にチャレンジされるとよいでしょう。
下ごしらえと煮込みに時間がかかりますが、保温調理ができる鍋を利用するととても簡単です。
黒豆の簡単な作り方等は、お正月特集などが取り上げられた家庭雑誌や料理検索サイトにも数多く掲載されています。
今ではお家でおせち料理を作るご家庭も増えていますので、是非一度はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
もちろん手作りが苦手な方は黒豆のお取り寄せが便利です。
黒豆の本場での煮豆の取り寄せや黒大豆の取り寄せなど様々な形態で取り寄せをしてみましょう。
黒豆の煮豆は通年楽しむことができる料理ですので、常備菜としてもお勧めです。
おせち料理にかかすことの出来ない食材
おせち料理にかかすことのできない食材として黒豆の煮物があります。
豆(まめ)という言葉は、もともとは丈夫、健康を意味し、「まめによく働ける」といった語呂合わせから健康で仕事ができるようになるといった願いが込められています。
また、黒という色は死者を弔うときの喪服の色にも使われているように、道教においては邪除けの色とされています。
黒であるということは、邪気を払うことで長寿と無病息災を願っているのです。
黒豆は、火を使って煮る料理ですが、これは歳神を迎えて共に食事を行う正月の火を聖なるものとする考えに基づいているといわれています。
おせち料理の基本は、祝い肴三種、煮しめ、酢の物、焼き物とされています。
この構成は地方によってやや異なりますが使われる食材などはほとんど同じで、関東でも関西でも黒豆はおせち料理の定番になっています。
祝い肴三種の内容は、関東では黒豆の他に数の子と田作りです。
関西では田作りの代わりにたたきごぼうが添えられる以外は同じです。
黒豆は単に縁起が良いだけではなく、大豆の仲間ですから栄養たっぷりで実際に健康に良い食材です。
イソフラボンやアントシアニンといった成分が豊富に含まれていて、食物繊維も多く含まれています。
イソフラボンは高血圧や生活習慣病を防いでくれますし、アントシアニンはポリフェノールの一種で活性酸素を除去し、血液をサラサラにする効果があります。
また、食物繊維は腸の働きを良くして便秘解消効果があるなど良いこと尽くめの食材なのです。
子供やお年寄りに人気のある、おせち料理の一品
伊達巻きとは、卵料理の一つでカステラかまぼこなどとも呼ばれています。
卵だけではなく白身魚のすり身等を用いてふんわりと作られているのが特徴です。
みりんや砂糖で甘く味付けされており、柔らかく食べやすいことから、子どもやお年寄りの間で人気があるおせち料理の一つです。
伊達巻の言葉の由来は、派手好きの将軍である伊達正宗が好物としていたということから呼ばれるようになった、一般的な卵焼きよりも凝った作りをしているので「伊達もの」という意味合いが込められたなど所説色々です。
また和装に使われる「伊達締め」をくるくると巻いた形に似ていることから名前がつけられたという説もありました。
おせち料理に入れる意味合いとしては、書簡としての巻きものに似ているので、文化や学問、教養を持つことを願う縁起物とされています。
伊達巻は作るのが難しいと言われていますが、白身魚のすり身を使わず、はんぺんを代用することでふんわり美味しく仕上がります。
また卵にこだわることで黄色みが強く、焦げ目の茶色との色の差を楽しむことができます。
ノリ巻きを使うための巻きすを使うことで、あのギザギザ模様をつけることができます。
伊達巻は家庭で作っても美味しいのですが、おせち料理には割烹の味を是非味わってみたいもの。
蒲鉾店の有名商品や、有名割烹プロデュースの伊達巻など様々な商品が販売されているので、口コミ等を参考にして美味しい伊達巻きを探してみてはいかがでしょうか。
おせち料理の定番のひとつ
おせち料理の定番の一つになっている伊達巻き。
その名前の由来には諸説あります。
有名な戦国武将の伊達政宗の好物だったことからその名をとったという説もありますが、最も有力な説は、普通の卵焼きよりも見栄えが良くて豪華なため、しゃれていて凝っている装いを意味する「伊達者」から派生して伊達巻きと呼ぶようになったという説です。
江戸時代にポルトガルから長崎にカステラがもたらされたときに長崎から江戸に伝わり、「カステラ蒲鉾」と呼ばれていました。
形状が巻物に似ているため学問・教養を修められる縁起物となっています。
おせち料理を黄色で鮮やかに彩る伊達巻きですが、作り方は白身魚やエビのすり身に溶き卵と出汁を加え、それらをよく混ぜて下地を作ります。
それにみりんや砂糖で好みに応じて味付けをして焼き上げていきます。
焼いた後は、まだ熱いうちに巻き簾でくるりと巻いて形を整えていきます。
自宅でおせち料理用に作る場合は、すり身の代わりに魚や肉が練りこまれた既製品のはんぺんを使用しても構いません。
比較的簡単に自宅でも作れますが、巻き簾などの道具を用意したり何かと手間がかかるのも事実ですので、伊達巻きを単品で購入したり、はじめからおせち料理の重箱をネット通販などで注文することがインターネットの浸透とともに増えてきています。
伊達巻きは、卵焼きとはまた違った味と食感があり、お正月という一年の始まりのおめでたい日を華やかにするという意味があるので、お正月のおせち料理に欠かすことのできない一品となっています。
無数の卵が結着していることから数の子と呼ばれるように
数の子はニシンの卵巣にある卵の塊です。
かつてニシンは「カドイワシ」と呼ばれており、「かどの子」がなまって「数の子」と呼ばれるようになった説が有力です。
また無数の卵が結着していることから、数の子と呼ばれているという説もあります。
数の子はニシンの卵を天日干しにしたり、塩蔵にして保存性を高めたものです。
コリコリとした歯触りは特別なイメージを持つ方が多いようです。
数の子は卵の粒を穀物に見立て「五穀豊穣」を願ったり、ニシンに「二親」という漢字をあて、卵の多さをかけて「子孫繁栄」の願いが込められています。
おせち料理以外にも結納の席で出されることが多いようです。
数の子は塩蔵されたものが高級品とされています。
水につけて塩抜きをしてから調理をするのが一般的です。
数の子加工品はスーパー等でも購入することができます。
松前漬けに数の子が入ったものや切り昆布と数の子の和え物などもおめでたい席に出して差し支えありません。
数の子そのものをおせち料理に出したいという場合は、お取り寄せをしてみましょう。
北海道や東北の水産加工会社では塩蔵数の子を取り扱っています。
形もよく塩抜きをすれば刺身としてもいただける最高級品を取り扱っていますので、リサーチしてみましょう。
できれば量を欲しいという場合は、切れ子等のアウトレット品になるとお安く入手することができます。
アウトレット品は形が崩れていますが、和え物などに最適です。重箱の中に金色の華やぎをプラスすることができます。
子宝と子孫繁栄を祈って
数の子はニシンの卵で、ニシンが二親(にしん)にかけられて、その二親からたくさんの子が生まれるという事でめでたい縁起物とされています。
子宝と子孫繁栄を祈り、昔からおせち料理には欠かすことができない食材となっています。
数の子は普段はあまり食べることはなく、お正月のおせち料理の際に食べるという人がほとんどであるように、まさにお正月のおせち料理の一品ということで定着しつつあります。
数の子という言葉の由来は、ニシンの別名のことをアイヌ語で「かど」といい、そのニシン(かど)の卵、つまり子(こ)であることから当初は「がどのこ」と発音していたという事実にさかのぼります。
しかし、時が経つとともに卵の数の多さの影響もあって、「数の子」に転じたといわれています。
子孫繁栄といった願いを込めてお正月などの祝儀の料理として出されるようになったのは室町時代後期からだと考えられています。
しかし、当初は公家や武士など一部の人たちだけが食べていたとされています。
一般庶民にも浸透してきたのは、江戸時代初期の元禄期(17世紀前半)のことです。
今やインターネットの普及によっておせち料理を通販などで手軽に購入できるようになりました。
自宅でおせち料理を作るには手間もかかりますし、数の子や伊達巻、昆布巻、かまぼこといった定番の食材を単品で購入していくとかなりの出費となります。
そのため手っ取り早くおせち料理の重箱の既製品を購入するのも流行っています。
柔らかく煮込まれた昆布がとろける食感
昆布巻きとは、身欠きニシンを芯として昆布を巻き、甘辛い調味料でゆっくり炊きこんだ郷土料理です。
主に富山県や山形県などで多く食べられており、地域によっては身欠きニシンだけではなくサケやアユ、コブナなどでも作られています。
柔らかく煮込まれた昆布がとろけるような食感で、魚と昆布のうまみも同時に味わうことができます。
冬の間の保存食として食べられることが多いのですが、「よろこぶ(昆布)」といった意味合いでおせち料理などにも用いられることがあるようです。
昆布巻きは家庭で作られることが多く、身欠きニシンやコブナ等を用意し家庭それぞれの味付けで昆布巻きを作ることが多いようです。
魚だけではなく、ゴボウや人参を芯に巻いてひと口サイズに作られた昆布巻きも存在しています。
昆布巻きの作り方は、料理検索サイトなどにも数多く掲載されていますので、ご自身で作りたい場合は参考にされるとよいでしょう。
また、様々なサイズの商品がスーパーでも購入することができます。
通年入手できますので、常備菜としても最適です。
おせち料理はちょっと豪華に作りたい、長時間煮込むタイミングがなかなか見つからないという場合は、お取り寄せもお勧めです。
地方では昆布巻き専門店や佃煮屋さんが作る昆布巻きが販売されています。
専門店の昆布巻きは昆布を丁寧に巻きあげ身崩れすることなくゆっくりと炊きあげていますので、味わいも違います。
保存がきく商品ですので、お正月シーズンを前に品薄状態になることを踏まえて早めにお取り寄せをされるのも一案です。
昆布と喜ぶを掛け
昆布巻きは魚を昆布で巻き、醤油などで味付けした甘辛い調味液とともに炊いて作る古くから伝わる日本料理の一つです。
昆布巻きはお正月のおせち料理の代表的な一品となっており、「昆布(こぶ)」と「喜ぶ」の語呂合わせを掛け、お正月などの祝儀には欠かせない食材であり、健康長寿や一家発展といった願いが込められています。
魚を昆布で巻いて煮込んでいくわけですが、魚は主にニシンが使われることが多いです。
ニシンの卵は数の子にもなっているようにおせち料理の食材として大活躍の魚です。
昆布巻きは、室町時代の後期頃になって、昆布の乾燥法の技術が確立してから普及したといわれています。
ちょうどそのころ、全国に昆布という食材が流通しだし、日本食の重要な調味料である醤油が開発・普及したことと相まって料理として作られるようになり、前述のような語呂合わせから縁起物としておせち料理にも添えられるようになり、現在に至っています。
おせち料理を通販などで購入すると必ずついてくる一品ですが、昆布巻きが大好きな家族がいると単品で購入したり、自宅で作るといったこともあります。
調理法は比較的簡単で、身欠きニシンをはじめ、サケやワカサギなどの白焼きにして、水につけて柔らかくなった昆布を自然乾燥させたもので魚を巻きます。
カンピョウで帯を締めたら鍋の中に入れて、水を具が隠れるくらいまで入れます。
醤油や砂糖などで味付けをしたら水気が無くなるまで煮込んでいけば出来上がりです。
四段が基本ですが、最近ではこだわる必要はありません
おせちの重箱にも様々な役割があることをご存知でしょうか。
おせち重は四段が基本とされていますが、核家族化やおせち以外の正月の楽しみが増えているため、二段や三段のおせちも主流となってきました。
お重は上から順番に「一の重、二の重」と数えていきます。
一の重には「祝い肴」と呼ばれる数の子や黒豆、田作り等を入れます。
紅白かまぼこや木の芽、松葉などで彩りを添えるのも良いでしょう。
二の重には「酢のもの」や「口どり」と呼ばれるきんとんや伊達巻、紅白なますなどを詰めていきます。
彩りと華やかさを併せ持つお重になります。
三の重にはエビやタイ等の焼き物を。
華やかさを全面的にプラスしたお重です。
与(四は忌み嫌われる数字なので言い換えられる)の重には、煮物が詰められます。
人参を花型に飾り切りをしたり、結びこんにゃくなどで見た目にも彩りと華やぎを作りだしていきます。
おせちの食べ方には特に約束事はなく、4つの重を並べて家族で楽しみながら食べていきます。
おせちの重箱は漆塗りで木製のものが本来の形ですが、今ではライトにABS樹脂で漆塗りのような質感と光沢のある塗装を施したものなども販売されています。
ご自宅で気軽におせち料理を楽しみたいという方には安価に購入できるABS樹脂の重箱をお勧めします。
これにご自宅で作った煮物や、通販などで購入した料理を詰めるだけでも華やぎます。
お重箱単体も通販で購入することができますので、チェックされてみてはいかがでしょうか。
重箱が定着したのは第二次世界大戦後
おせちの重箱の基本は四段重ねで、上から、一の重、二の重、三の重、与の重、と呼びます。
四段目を四の重と言わないのは、日本語では数字の「四」が「死」を連想させる不吉で縁起の悪い言葉だからです。
そのために、「四(し)」を使わずに「与(よ)」と言い換えているのです。
お正月のおせちの重箱が定着したのは、第二次世界大戦後で、デパートが見た目を豪華にして販売したのが最初だといわれています。
おせちの重箱には、めでたいことを重ねるという願いが込められているために、重箱に色々な食材を詰めていくことになっています。
おせちの重箱にどのように料理を詰めていくのかは日本各地の地域によって異なります。
また、おせち料理として詰める食材なども関東と関西では異なっており、日本どこでもおせちの重箱はまったく一緒というわけではありません。
しかし、一の重から与の重のそれぞれの重箱にどういった類の食材を詰めるのかという大まかな習慣は共通しています。
一の重には、黒豆や数の子、田作りなどの祝い肴をメインにします。
二の重は、伊達巻や栗きんとんのような甘い料理が中心となります。
三の重には、魚や海老といった海の幸の焼き物などを詰め、与の重には、野菜類の煮物などの山の幸を詰めるのが昔からの慣わしです。
しかし、現代では昔のような大家族の家庭は少なくなり、核家族化によって家族の人数が少なくなっているので、おせちの重箱も「与の重」までなく、二の重または三の重までにして、様々な食材をコンパクトに詰め込むといったことが多くなってきました。
和風おせちは、いわゆる正統派おせち
和風おせちとは、和の食材を利用して作られたおせちで、いわゆる「正統派おせち」と位置付けてかまわないでしょう。
古くからの風習にならい、格式ばった食材を用いたおせちだけではなく、老若男女が気軽に食べられるようにアレンジを施してあったり、ホタテ等の焼き物やお肉類をプラスしたライトな物もあります。
地方によっては正月の三が日は鶏肉以外の肉を食べてはいけないという習わしもありますが、風習等を気にしないご家族やお正月くらいちょっとしたぜいたくをしたいという方たちに広く買い求められています。
和風おせちに入っている料理は、豚の角煮やペッパータン、合鴨のロース肉などが入っていることが多いようです。
焼き物の魚はひと口大の切り身にカッティングされており、見ための華やかさよりも食べやすさを追求するものが多いようです。
また、昔ながらの郷土料理をアレンジし、ちょっとだけ洋の雰囲気をプラスしたおしゃれなものもあります。
和風おせちは百貨店のオンラインショッピングコンテンツや、ECサイト、通信販売会社のおせち特設コンテンツから購入することができます。
通販で和風おせちを購入する時は、画像を参考にしたり、どのようなものが入っているのかメニュー表を確認しましょう。
また、できるだけ信頼できる通販会社から購入することを心がけましょう。
ネームバリューのある日本料理店が監修・企画した商品等を購入するのも一案です。
レビュー等を参考にしてお店を選ぶことなども美味しい和風おせちを購入するための大事な要素です。
日本人に一番なじみのあるおせち
お正月に欠かすことができないおせち料理ですが、和風、中華風、洋風とおせち料理にもさまざまなタイプのもがあり、家族の食べ物の好みに応じて用意することができます。
しかし、日本人にとっては、やはり、昔からの伝統的な和風おせちが一番なじみがあるものであり、実際通信販売などでも洋風や中華風のおせち料理よりも圧倒的な人気があります。
今や日本料理は世界三大料理に匹敵するか、それらを凌ぐとさえいわれており、世界中で日本食の人気が高まっています。
和風おせちは、見た目の色鮮やかさはもちろんのこと、使われている海や山の幸といった食材が健康に良いものばかりであり、また、味も日本人の口に合うような料理がほとんどです。
そして、和風おせちに詰められている、数の子、昆布巻き、田作り、黒豆、紅白かまぼこ、伊達巻などの料理一つひとつに由緒があり、めでたく縁起の良いものとして昔から日本に伝わっていることも人気の秘密だといえるでしょう。
お正月に家族と一緒におせち料理を食べながらのんびりと時間を過ごすことが、最高の贅沢であり幸せな一時です。
伝統的な和風おせちは、一の重から与の重までの四段からなる重箱に料理が詰められていますが、その形式にこだわらずに二重や三重の重箱に料理を色々と詰めて出すということも多くなってきました。
有名な料亭の料理人が作った和風おせちの人気が高まりつつあり、インターネット通販でも販売されていますが、毎年早く予約しないと完売してしまうほどの人気があります。
近年、人気急上昇中の洋風おせち
このところ洋風おせちも人気急上昇中です。
日本古来のおせちの重箱の決まりを守りつつ、メニューを洋風にアレンジしたものが詰め込まれています。
例えば、焼き物としてはグラタンやホタテガイのソテーが入ります。
ミートローフや合鴨のロースト風など洋食をメインとした食材がメニューとしてあげられるのが特徴です。
デザートにもこだわりがあり、スイーツといった体裁でお重箱やケースに詰められています。
日本の食材でも洋のテイストで調理されているので華やぎがあり、見ためにもキレイなものがほとんどです。
和風の食べ物が苦手だという小さな子供さんや若い方たちに好評です。
また風習を気にせずお正月には美味しいものを食べたいという方たちにも好評です。
洋風おせちは数量限定で風味を大切にするため、生の状態で届くことが多いようです。
発送に関しても地域が限定されることがありますので注文時には注意が必要です。
また、できるだけ有名な洋風レストランのお店が監修しているおせちを選ぶこと、百貨店や通販会社が仲介して購入できる洋風おせちを選ぶことをお勧めします。
また昨年度のレビューを公開しているお店があれば必ず目を通してから購入しましょう。
検索等をすると個人ブログなどでおせちの画像などに出会えることもあります。
メニューの内容は毎年同じではありませんので、昨年度のレビューでは参考にならないかもしれませんが、購入の決め手になることが大きいはずです。
「こんなはずじゃなかった」というような毎年必ず発生する通販おせちの失敗を防ぐためには大切ですね。
食習慣の変化によって
おせち料理というと、いわゆる昔からの和風おせちが一般的ですが、近年になって洋風おせちの人気も高まってきました。
若い世代の夫婦やその子供たちの食習慣が昔と比べて大きく変わってきていることによって、お正月の定番であるおせち料理にも変化がみられるわけです。
日本人の主食は米であるものの、人によってはパン食が中心である人もいます。
このように、食習慣は戦後の日本においては劇的に変化しており、おせち料理の食材はもちろんのことですが、おせちの重箱に詰められる組み合わせが和食ではなく洋食中心のものもあるのです。
洋風おせちとはいえ、日本の祝儀であるお正月のメイン料理ですから何から何までが洋食の食材からできているわけではありません。
あくまでも「洋風」なので、お正月にふさわしい日本の食材を洋食風にアレンジしたりして調理されているものがほとんどです。
食材としては和風おせちではなかなか見られない肉料理もあります。
おせち料理の風習として、神と共食する雑煮のほかは火を使う煮炊きをできるだけ避けるという風習がありますが、そうしたしきたりに左右されず多種多様な洋風料理を重箱に詰められているのが洋風おせちです。
まさに現代人の食文化に適したものということができます。
洋風おせちは和風おせちのような伝統的な決まりにしばられずに、現代人の口に合い、美味しく食べごたえのあるものがほとんどです。
インターネット通販などで洋風おせちを販売するお店も多く、注文も近年は増えつつあるようです。
オードブル皿に入っていることもある気軽な中華おせち
中華おせちも和風おせちや料亭監修のおせちと同様に人気が高まっています。
和風のおせち料理が苦手だという方や、お酒・ビールのお伴に多少味の濃いものが食べたいという方たちの間で人気があります。
また小さな子供さんたちにも喜ばれるメニューが多いのも人気の秘密かもしれませんね。
中華おせちでは日本のおせち料理に使われている食材を使っていることが多く、豪華で見栄えが良いのが特徴です。
またお重という形ではなく、中華風にオードブル皿に入っていることもあります。
中華おせちの価格帯は、和風おせちや洋風おせちよりも若干お安いのも良いところです。
食品数や量もたっぷりサイズなので大人数で楽しむお正月にピッタリです。
中華おせちには、エビを主体としたメニューが多く含まれています。
エビチリやエビマヨ炒め、餃子や団子等の点心・飲茶系のメニューを中心としています。
また中国でもお祝いの席などで出される海鮮おコゲ等をプラスしているお店もあるようです。
もちろん唐揚げや酢豚など中華料理には欠かせないものなども含まれています。
中華おせちは通販の場合、冷凍便で届くことが多く、ご家庭で湯煎や電子レンジで温めるだけで食べられる便利さが受けています。
中華おせちを購入する場合は、ネームバリューの高い中華料理店が提供するおせちを購入することをお勧めします。
また大手百貨店や通販会社が取り扱う中華おせちを購入する事で失敗のリスクをなるべく少なくすることができます。
世界三大料理のひとつの中華料理
お正月といえばおせち料理は欠かすことができませんが、伝統的な和風おせちだけではなく、今では洋風おせちや中華おせちなどバリエーション豊かなおせち料理があり、お正月の食卓の選択肢は広がりつつあります。
インターネットの普及によっておせち料理を通販で手軽に注文できるようにもなってきました。
自宅で作ったり、地元のスーパーなどで購入するのも一案ですが、ネットで注文してお正月に宅配してもらうというサービスが便利でとても流行っています。
中でも中華おせちの人気は高まりつつあります。
中華料理といえば世界三大料理の一つとなっていますし、色々な食材や料理があることでしられています。
和風おせちと比較しても中華おせちは使用されている食材におおきな差が無かったり、洋風おせちほどのアレンジがなく和風おせちに近くて、中華料理になじみのある日本人が多いという事が人気の秘密の一つとなっています。
通販で購入する中華おせちの良い点は、温かいおせちが多いという事です。
中華料理の多くは炒めたり焼いたり蒸したりというように、温かい状態で出されることが醍醐味です。
その点、常温のままで出されるのが当たり前である和風おせちとの大きな違いです。
通販で注文すると冷凍の状態で到着することがほとんどです。
食べる直前に電子レンジで温めて食べるという体裁になっていることが多いです。
海老チリをはじめとして、和風おせちの食材にもある海の幸や山の幸を使った温かいおせち料理をお正月に家族と共に舌鼓を打つ、そんなことが叶うのが中華おせちなのです。
海鮮メニューを中心としたおせち料理
海鮮おせちはECサイトのランキングでも上位に上るほど人気のお品物です。
中身は、蟹の脚のカットをふんだんに使ったり、いくらやサバ寿司、鮭の焼き物やホタテの佃煮というような海鮮メニューを中心としたラインナップです。
それでも一の重・二の重というようなおせち料理の重箱の約束事に沿うような料理が多いので、お正月のお祝いの席でも見劣りしません。
また、タラバガニやズワイガニのカットは大ぶりなものを使っていることがほとんどなどで、豪華なおせち料理となることでしょう。
でも一般的なおせち料理と比べても価格が安いと心配される方も多いようです。
タラバガニのカット品は訳アリ品を使っていることが多いようです。
訳アリ品と言っても高級料亭へ出荷されるクオリティーの蟹で脚が折れている等の理由から市場に流通できないカニを使っているのでコスト削減が適っています。
またメインを蟹に置いて、他のおせち料理は量を少なくするというような工夫もあるようです。
海鮮おせちは価格やお店によっても変わってきます。
蟹のクオリティーやおせち料理の内容と量など画像だけで判断するのではなく、説明書きなどもしっかり確認しましょう。
冬の時期はタラバガニや松葉ガニの最盛期です。
ただ「カニたっぷりの海鮮おせち」という触れ書きだけをうのみにすることなく、蟹の原産地やどのような状態で海鮮おせちが届くのかなども知ることで、海鮮おせちそれぞれのクオリティーも知ることができます。
島国の日本は海産物と共に育ってきました
お正月になくてはならないおせち料理、今や伝統的な和風のオーソドックスなおせち料理にととまらず、中華風や洋風のおせち料理も人気があります。
さらには、海の幸を贅沢にたくさん使った海鮮おせちというものまで出てきています。
日本人は島国で、昔から海産物と共に育ってきたと言っても過言ではありません。
日本人の口にまさにぴったりで、高級な魚や甲殻類、貝類や海藻など色々な海産物を重箱に詰め込んだものが海鮮おせちです。
定番となっている食材は、蟹やエビ、イクラ、数の子、アワビなどの貝類、ニシンを昆布で巻いた昆布巻に代表される海藻類などです。
このような海の幸の宝庫は日本ではやはり北海道になります。
北海道の水産業者の中には通信販売を行っているところもたくさんあります。
また、こうしたお店によって重箱に詰められている食材の特徴がまったく異なります。
タラバガニの脚などがメインでたくさん入っているものや、カニやエビ、魚、貝、藻類など色々な海産物がほぼ均等に万遍なく重箱に詰められているものなどもあります。
したがって、海鮮おせちといっても販売している業者によって中身はかなり異なります。
カニをたくさん食べたいのか、エビをメインに食べたいのか、または、豊富な種類の様々な海鮮料理を少しずつ食べたいのかなど、ニーズに合わせた形で色々な海鮮おせちがありますので、家族の人数や好みに合ったものを探して購入することをおすすめします。
通信販売ですからお正月元旦の前日の大晦日に宅配便で到着しますので大変便利です。
建物や食器も楽しめる日本料理の店
料亭とは日本料理を出す飲食店を指します。
最高級の食材をふんだんに用い、シンプルながらも家庭料理とは一風異なる和食をふるまいます。
料理だけではなく建物の造りや食器の使い方、お酒などにもこだわりを持つため、価格にも反映されることが多いようです。
また料理の道に研鑽した料理人たちが作り上げた古来の日本料理や創作日本料理は彩りがあり、季節を感じます。
料亭が作ったおせち料理や煮物等のレトルト品などが販売されていることがあります。
正しくは料亭の総料理長がプロデュースや監修を行った料理といった方がよいかもしれませんが、料亭の味をそのままにしたおせちなどをご家庭で味わうことができるため、人気の高い商品となっています。
煮物やお魚系のレトルト商品は、通信販売サイトなどで購入することができます。
毎月2~3人分の調理済み食品が定期的に届くシステムもありますので、利用されると日々の献立に組み込めますね。
おせち料理に関しては、料亭が自らのインターネットサイトで販売する通販システムを持っていたり、通販会社とコラボレーションしてお重箱に詰められたおせちを販売する事があります。
この場合、料亭のクオリティーを守るために大量生産をしないことが一般的です。
数量限定品がほとんどですので気になった料亭のおせち料理を見つけた場合は、早めに予約注文をされることをお勧めします。
料亭のおせち料理は2段重でも数万円するものが多いようです。
詰められた料理のクオリティーは最高ですので、一度は試してみてはいかがでしょうか。
日本の伝統的な食文化を伝える
日本の伝統的な食文化を伝え、高級な食材を使用して料理を出してくれる料亭は日本独特なものだといえます。
懐石料理やてんぷら料理など煮物など、色彩豊かで誰もが味に満足する料理がふるまわれます。
当然、料亭で食事をすると一人当たり数万円というのが当たり前ですが、食材の質や手の込んだ調理法、食事をする部屋の雰囲気などありとあらゆるものに気配りがされているサービスの結果だといえるでしょう。
海外から観光で日本を訪れる人たちが、本物の日本料理に触れたいという理由で奮発して料亭で食事をすることも増えてきています。
まさに、伝統的な日本文化の象徴ともいえる日本の郷土料理を食べることができます。
そんな料亭の一流料理人が腕を振るって作るお正月のおせち料理というものが流行っています。
日本人にとってお正月は、家族や友人らとおいしい料理を食べながらお酒を飲んでゆっくりすごすのが最高の贅沢となっています。
めったに贅沢ができない人でも、お正月だけは特別で、高級食材を食べることが多いものです。
おせち料理はお正月のメインですから、通信販売などを利用して、高級料亭が発売しているおせち料理を年末までに注文して、お正月に豪華なおせち料理が届くように手筈を整えておくという家庭が増えているのも納得です。
料亭が威信をかけて作りあげるおせち料理ですから、値段はそれなりにします。
しかし、見た目はもちろん使われている食材、料理の味は最高級なわけですから、一年に一度のお正月を家族や友人たちと祝うにはうってつけです。
縁起担ぎは日本だけではありません
縁起担ぎを常に気にされる方は多いのではないでしょうか?
縁起担ぎをされる際には縁起物を家に飾ったり、縁起が良い方角を調べるなど様々な「良いと言われること」を実践されていることでしょう。
おせち料理でもすべての食べ物に縁起物としての意味合いが込められています。
たとえば、伊達巻や昆布巻等は文書の巻物に似ていることから、勉学に関する縁起物としてとらえられています。
数の子は子孫繁栄、鰊(にしん)の子どもなので「二親」とニシンの言葉をかけて長寿等の意味合いも込められています。
年越しから正月にかけてこれらの縁起物の食材を食べることで新しい一年を気持ちよく迎えられますね。
縁起物を多く取り入れたおせちは和風物に多く、お屠蘇に合う食べ物が良く取り入れられています。
もちろん屠蘇も縁起物の一つで、みりんに屠蘇散を足し砂糖で味をととのえた日本酒を指します。
縁起物はお正月のおせち料理だけではありません。
節分に食べられる恵方巻や、冬至の日のゆず湯なども縁起物とされています。
よろこびをかき集める「くまで」や七福神、神社などでもらい受けることができる「破魔矢」なども縁起物の一つです。
日本だけではなく、世界各国で形は変われども様々な縁起物があります。
ネイティブアメリカンのエケコ人形等は若い人たちの間でも縁起物マスコットとして持ち歩く方が増えていますね。
さまざまな縁起物を見つけて毎日を楽しく過ごしてみてはいかがでしょうか?
縁起を担ぐ代表的な食文化がおせち料理
日本人は生活の様々な場面で不吉なことを避け、逆に縁起物を担いだりします。
こうしたことは、日本の食文化にも如実に表れており、その代表的なものがお正月のおせち料理だといえます。
おせち料理は、日本人にとってお正月の定番であり年初を家族や親類など一緒に祝うおめでたい席でメインとなる料理です。
重箱には色々な料理が詰められていますが、それぞれの料理には家族の幸せと健康を願う縁起物ばかりです。
おせち料理は、五穀豊穣や無病息災、子孫繁栄などの祈りを込めた縁起物とされる海の幸や山の幸が豊富に盛り込まれたものです。
たとえば、昆布巻きは、昆布を「こぶ」ともいうことから「喜ぶ」の「こぶ」にかけたものですし、栗きんとんは、山の幸の代表格である栗を「勝ち栗」と言って、昔から縁起がよいものとされてきました。
さらに小肌粟漬は、出世魚なので縁起がよいといわれていて、五穀豊穣を願っている料理です。
ごぼうの金平なども盛られますが、それは細く長く幸せにという願いが込められ、細く長く地中にしっかり根をはったごぼうは縁起のよい食材となっています。
ごぼうは特に開運の縁起物として有名です。
他にも伝統的な和風おせち料理には、数の子や紅白の蒲鉾、伊達巻きなど様々なものがありますが、そのどれもが色鮮やかで質の高い食材が使用されているだけでなく、色々な願いが込められた縁起物でもあるのです。
このように日本人は食文化にまで縁起を担いで、日々の生活の繁栄や家族の健康、さらには一家の子孫繁栄を祈るなど尊い精神を持っているのです。
お正月は1月1日のことですが、様々な意味合いがあります
正月とは、暦の年初の事を指します。
かつては旧暦1月の別名を正月としていました。
日本の文化としては旧年が無事に終わったこと、新年を迎えることを祝う行事です。
更にかつては「数え年」と言って1月1日に年齢を一つ重ねていた風習がありました。
このことから無事に年齢を重ねられた事を祝うものだったとも言われています。
日本では1月1日を国民の祝日として定め、年初の祝賀を行います。
正月の期間としては三が日のみを「お正月」ととらえている方が多いようですが、実際には新暦を採用している現代においても1月中は「正月」とされています。
また「松の内」は1月15日までを指しています。(一部地域では1月7日までとしているところもある)
お正月の習慣としては、年賀状を送りあうことや年始の挨拶等を行います。
初詣などもお正月の慣習です。
子供たちは大人から「お年玉」をもらう習慣もありますね。
お正月にはお餅や雑煮、おせち料理などを食べます。
おせち料理には縁起物等をふんだんに取り入れ、福が来るように願掛けの意味合いも込められています。
お正月は日本では1月1日を皮切りに祝いますが、中国では太陰暦の1月を指します。
またアメリカではクリスマスを盛大に祝い、新年が明けた事では特にお祝いをしません。
これはクリスマス様式の暦が元となっており、12月25日を正月としていたための名残とも言われています。
またかつてのフランスでは、イースター(復活祭)を正月とする暦を使っていました。
日本以外のお正月を調べてみるのも面白いですね。
一年のはじまり
お正月は日本人にとって、前年が無事に終わった事と新たな年のはじまりを盛大に祝う行事として昔から定着しています。
玄関など家の周りをきれいに飾りつけたり、普段はあまり着ない和服を身に纏って神社に初詣にいったり、家族と一緒におせち料理など豪華な料理を食べて舌鼓を打ちながらゆっくり過ごすのが一般的です。
日本では一年のはじまりにいきなり最大のイベントがあるわけですが、このお正月に欠かすことができないのがおせち料理ではないでしょうか。
今や中華風や洋風、さらにはカニやエビ、魚や貝類など高級な海産物ばかりで重箱をいっぱいにした海鮮おせちなども出てきました。
昔ながらの伝統的な和風おせちも依然として高い人気があり、有名な料亭の料理人が腕を振るって作り上げたおせち料理がデパートや百貨店で売られたり、インターネットでも販売されています。
昔はお正月に近づくと、おせち料理の食材の購入や下ごしらえなどをして元旦に備えた家庭がほとんどでしたが、最近は核家族化が進んでおせち料理も人数分だけで十分ということから、以前のように手間暇かけて準備するという事がなくなりつつあります。
その代わりに、家族が好きな食材がいっぱい詰まったおせち料理をインターネット通販で注文するというのが浸透してきました。
日本人の食習慣の変化に合わせて、お正月のおせち料理も様々なタイプのものが販売されています。
インターネットで探すと家族の人数や好みにちょうどよいものが見つかるはずです。
12月31日の大晦日から新年にかけて
年越しは12月31日の大みそかから新年にかけての1日を年越しと言います。
年越しは自宅で静かに過ごしたり、神社・仏閣での除夜の鐘を聴きながらの二年参り、テーマパークなどでのカウントダウンパーティーなども主流となりつつあります。
自宅で年越しをする場合、年越し蕎麦を食べたり、テレビで歌謡曲番組等を見ることが慣例とされているようです。
年越しそばは細く長く生きられるようにというような願いが込められた縁起物です。
また年越しの日におせち料理を食べる地域もあります。
年越しは一年間にあった出来事を振り返ってみたり、年末年始で顔をそろえる家族とのだんらんを楽しむなど、様々な時間の使い方を持てることでしょう。
また、年越しから新年の瞬間を大勢の人たちで共有できるカウントダウンのイベントも楽しみの一つととらえている方も多いようです。
ご家族で神社へ二年参りに出かけ露店で美味しいものを食べる等もちょっと変わった時間を過ごせて楽しいという方も多いようです。
年越し蕎麦は、地元のそば屋で販売されることも多いようですが、有名そば専門店などではお取り寄せ商品を販売していることもあります。
また、通販会社やECショップなどで販売される、そばとそばつゆ、エビのてんぷらをセットにした年越しそばセットなどは大人気商品で毎年完売御礼が出るほどです。
家に居ながらにして専門店の味を楽しむことができるので、多くの方が買い求めます。
皆さんはどのような年越しを迎えられるのでしょうか?
大晦日に年越し蕎麦を食べながら
年越しというと多くの人が「年越しそば」や「大晦日」を思い浮かべるのではないでしょうか。
そもそも、大晦日の晦日(みそか)は古来、月の最後の日や月末の数日間という意味で、毎月末のことを晦日と呼んでいました。
その中でも1年の終わりでお正月を迎える前日でもある12月31日は特別なので、晦日に「大」をつけて大晦日と呼ばれるようになりました。
この日は、日本人にとって年越しのためにそばを食べるのが一般的です。
そばの形状が細くて長いことから「細く長く幸せ」にという願いを込めた縁起物の食材なのです。
また、大晦日ともなると各地で年越しイベントなどが目白押しです。
テレビでは紅白歌合戦が昔からの定番で、特に年配の方には絶大な人気があります。
この時期はクリスマスからそれほど時間が経っていないにも関わらず家族や親戚、または友達と食事を供にする機会が増える時期でもあります。
忘年会シーズンを終えてお正月を迎え、そのあとには新年会が控えているというのが、仕事やプライベートで一般的な人付き合いをしている人のパターンになっています。
年越しはまさに、年末年始の様々なイベントや宴会の真ん中に位置する日でもあります。
仕事などの日頃の煩わしさを忘れ家族と一緒に大晦日を過ごすのが最も心落ち着く幸せな時でもあります。
大晦日はおいしいそばと共に一年を締めくくりたいものです。
今やインターネットでも全国各地の有名なそばを取り寄せることができます。
年に一度のイベントだからこそ家族のためにちょっと良いおそばを食べるのも良いものです。