
ゆずの爽やかな香りと唐辛子のピリッとした辛み
日本育ちの薬味は、いろいろあります。
このような薬味をうまく使うことによって、料理にアクセントを加えることができます。
日本の薬味の中でも、柚子胡椒は九州名産の薬味をさします。
ゆずの表皮を細かく刻んで、そこに塩や唐辛子をすり合わせて作ります。
ゆずのさわやかな香りと唐辛子のピリッとした辛みが微妙に調和した薬味です。
風味を堪能するためには欠かせない薬味といえるでしょう。
ところで柚子胡椒と耳にし、先ほどの作り方を聞いて疑問に感じた人もいるのではありませんか?
「胡椒はどこで使われているの?」という点です。
実は、柚子胡椒の中には胡椒は含まれていません。
なぜかというと、九州の一部の地方では唐辛子のことを昔から「胡椒」と呼んでいるところがありました。
そこで柚子胡椒というネーミングが定着したのです。
まだ日本全国的にみると、なじみの少ない薬味といえるかもしれません。
しかし九州地方の中では、欠かすこともできない薬味として広く親しまれてきています。
魚料理や肉料理、麺料理などいろいろな料理で使われている薬味です。
柚子胡椒を加えることで、香りをアップさせる効果があります。
脇役として欠かせませんので、皆さんの食卓でも有効活用してみるのはいかがでしょうか?
刺身や焼き鳥などは、居酒屋に行ったときに注文される定番の料理ではないでしょうか?
これらの定番料理も、柚子胡椒を加えることでいつもとは違った味わいを堪能できるのではないでしょうか?
いろいろな料理に使えます
柚子胡椒はいろいろな料理に加えることで、味を引き立たせることができます。
肉料理でも魚料理でも、なんにでも加えられるところが魅力といえます。
その中には、少し意外と思えるような料理の中に入れることで、いつもとは違った味わいを堪能できるケースもあります。
たとえば、納豆に柚子胡椒を加えるというと少しイメージがつかないという人もいるのではありませんか?
実は九州地方では、納豆に柚子胡椒を加えて食べるという人もいるようです。
通常納豆を食べるときには、しょうゆもしくは納豆のたれを使う人が多いでしょう。
そこに好みで辛子やねぎを加えて食べるのではないでしょうか?
実は、九州地方では納豆に塩を加えて食べるのが一般的です。
通常他の地域では、納豆に納豆のたれが付属しているはずです。
ところが九州では、塩が付属でついてくるケースが多いです。
実は、塩の方が納豆の味を引き立ててくれるので、納豆本来の味が堪能できるとも言われています。
ここにさらに柚子胡椒を加えることによって、より風味が引き立つのです。
納豆に柚子胡椒を加えるときには、注意すべきことがあります。
それは、少量から徐々に量を増やしていくことです。
最初から量を多めに入れてしまうと、柚子胡椒の香りが強くなってしまいます。
その結果、納豆の風味が感じられにくくなってしまうことがあります。
徐々に量を増やしていって、自分にマッチするところはどこかを探していくといいでしょう。