漬物についての雑学・豆知識

全ての漬物=発酵食品という訳ではありません

とらふぐ生茶漬け

漬物といってもその種類は多く、作り方、つけ込み材料、発酵の有無など、それぞれの漬物によってこれらは全く異なります。
例えばつけ込み材料、これは食塩、酢、酒粕、糠、砂糖など、この違いによって味わいは大きく異なります。
また浅漬けや千枚漬け等は発酵はしておらず、良く誤解されがちな「漬物=発酵食品」というのもあてまはりません。
このように、漬物と一言で言っても様々なものがあるのです。
もともとは保存食品として作られるようになった漬物。
「香の物」や「お新香」などと呼ばれるのは漬物には発酵食品が多く、独特の強い香りを発するものが多いからです。
日本では古くから様々な種類の漬物が作られており、愛知県あま市には、日本で唯一、漬物の神様を奉った萱津神社があり、毎年8月21日には「香の物祭」として全国の漬物業者が参詣しています。
漬物は食物繊維が豊富に含まれており、特に野菜の場合には加熱に弱いビタミンCを多く摂る事ができるとして、身体によい食品とされています。
更にぬか漬けの場合は、野菜の栄養分に加えて、ぬか自体に含まれる栄養分が多く、他の食品にはあまり含まれていないビタミンB1が豊富に含まれています。
例えば、キュウリをぬか漬けにすると、ビタミンB1は生の状態の5倍に増加するそうです。
しかしその一方で、塩分の多い食品である為、漬物の食べ過ぎはあまり推奨されていないのも現実です。
毎日の食事で適量を食べる事がよいのでしょう。
 

漬物の歴史

日本人の食卓になくてはならないのが漬物ですね。
漬物には色々な種類があり、その土地土地で伝統の漬け方などが存在します。
そんな漬物は日本でどのように発展していったのでしょうか。
日本人の漬物の歴史は相当古くまで遡ります。
人間が海水から塩を摂取する方法を学んで以来、食べ物の保存には塩が効果的だという事は原始時代にすでに知られていたようです。
そのため、食物に塩を漬けこむ方法がこのころから発展していったようです。
2000年も昔の大和時代に食物を塩で保存した記録があります。
この頃の漬物は単なる塩漬けですが、その後奈良時代になると、味噌、醤油、酒粕、酒、もろみなど様々な方法による漬物が登場しました。
この時代の漬物は庶民ではなく、貴族や僧侶などの食べ物でした。
平安時代になると、漬物は庶民にも広がりを見せていきます。
この漬物が香の物として一躍世間に広がりをみせたのは室町時代です。
かつて、「聞香(もんこう)」という木の香りをいくつも嗅いで当てるというゲームが流行っていました。
その木の香りをいくつも嗅いでいるうちに香りに麻痺してしまうのを避けるため、香りの強い漬物の臭いを嗅いで一新させる理由で、漬物が盛んに食されるようになったのです。
香の物という所以も香りをかいで食事を一新させるためという意味があります。
この頃は大根の味噌漬けが主だったようです。
その後江戸時代に入るとさらに漬物は発展をとげ、当座漬け・一夜漬けなどの手法もでてきます。
そして家庭に糠漬けが登場し、糠床を連続して使うという風習もでき、さらに庶民にも広がりをみせました。

商品ページに戻る