肝焼きについての雑学・豆知識

鰻の場合は胃が多く食材として遣われます

鰻の蒲焼き

食べ方の中でももっとも高級感溢れる方法となるのが鰻の肝焼きです。
これは鰻の内臓だけを焼いて食べる調理法です。
「肝」という名称が付けられていますが、実際には肝だけではなく広く内臓が対象となります。
さまざまな魚で肝焼きが食べられていますが、鰻の場合は胃が多く食材として使用されています。
鰻の内臓にはビタミンAが非常に豊富に含まれています。
もともと健康によい食材として広く知られている鰻ですが、肝焼きでもその魅力が損なわれることはないわけです。
肝焼きの特徴としては脂肪分が少ないこと。 蒲焼き白焼きで食べる場合、あの独特の柔らかさをもたらす脂身が大きな魅力なのですが、それが苦手という人もいます。
また、脂身が多い魚は調理のバリエーションが少ないという問題点もあります。
鰻といえば蒲焼きしか思い浮かばない人が多いのもそれが理由のひとつ。
しかし内臓は身に比べて脂肪分が少ないため、より幅広い料理に役立てることができます。
肝焼きはあくまでその一種なのです。
基本的な調理方法は内臓だけを集めたうえで串にさし、タレにつけて焼く方法が採られます。方法だけ見れば蒲焼きと同じやり方となります。
内臓ですから、わたしたちの多くが思い浮かべている鰻のイメージとはまったく異なる外見をしており、何も言われずに食べたら鰻だと気づかないかもしれません。
冒頭に挙げた高級感溢れるというのは1度に数匹分の内臓が用意されるから。
どうしても量が限られてきますから、一匹分では賄えないのです。
その分高級感というか、贅沢な料理となります。
 

お酒のおつまみとしても人気

鰻は料理としてはもちろんのこと、お酒のおつまみとしてもマッチする食材です。
お酒を飲まれる方の間で人気のおつまみとして、鰻の肝焼きがあります。
鰻の肝焼きは、自分でも作ろうと思えば作れます。
まずは苦玉と呼ばれるところがあります。
この苦玉の部分を水の中に入れて、つぶしましょう。
包丁の刃先を使ってさすと、苦玉を比較的簡単につぶすことができます。
水の中に入れておかないと、苦玉の中身が飛び出してしまう恐れがあるからです。
衣服に付きますとしみになってしまいますし、目に入ってしまう危険性もあるので、水の中でつぶすのが無難です。
その上で、鰻の胆を串に突き刺します。続いて、両面を焼いていきましょう。
一方で、鍋を用意します。
そして鍋の中にウナギのかば焼きのたれを入れて、煮絡ませましょう。
鰻のたれは、自分で作ることも可能です。
しかしたれを自分で作るのは面倒というのであれば、市販のたれが販売されているはずです。
こちらを使ってしまっても構いません。その方が時間の短縮化を図ることが可能になります。
焼き網やなべを使うときには、よく事前に洗っておくことが鰻の肝焼きをおいしく調理するためのポイントといわれています。
きちんと洗っていないと、鍋や網焼き器のところに油気が残った状態になっている可能性があります。
そうすると、せっかくの鰻の肝のところにたれなどの味がしみ込んでいかないのです。
甘辛のたれの中に、鰻の肝のちょっとした苦味が絶妙のハーモニーを醸し出してくれます。

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